日本の渓流には、アマゴやヤマメ、イワナなどが生息していますが、その中でもイワナは、最も冷水を好む魚だといわれています。

そのため、日本の屋根とも呼ばれる北アルプスでは標高2000mを超える渓流にも生息しているそうです。



今回はそんなイワナの種類や習性について詳しく見ていきましょう!

絶滅しそうなイワナも!?

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イワナは薄茶色の細長い体に無数の白斑が散らばるきれいな魚です。

日本に住むイワナは、2つの種類にわかれます。

ひとつは東北から関東、北陸や山陰地方に幅広く生息しているニッコウイワナ、もうひとつが中部地方の太平洋岸と紀伊半島に生息するヤマトイワナです。

イワナの生息地の南限といわれる紀伊半島では、奈良県・十津川の源流や川原樋川(かわらびがわ)に生息しており、地元ではヤマトイワナをキリクチと呼んでいます。

実は、絶滅が心配されるほど数が少なくなっているんです。

このため、キリクチが生息している谷の一部を禁漁にして、保護する政策がとられています。

なぜ魚が登れそうにない所に生息するの?

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疑問 女性 写真

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ところでイワナといえば、魚止めの滝の上にも生息していることがよくあります。

なぜ魚が遡上(そじょう)できないような場所に生息しているのでしょうか?

イワナが上流へ登っていく!?

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渓流釣り 写真

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これにはいくつかの答えがあります。

ひとつは、川虫などをエサにする鳥の脚に卵が付いて運ばれるということです。

しかし、イワナの場合は、もうひとつ別の方法があるのです。

雨が激しく降る日に林道や細くてけわしい山道に小さな流れができることがあります。

そのことをいち早く察知したイワナが、雨でできた流れをたどって体をくねらせながら上流へと上り滝の上に達することもあります。

その姿が谷を掘っているように見えるので、鳥取県の山間部ではイワナをタンポリ(谷掘り)と呼んでいます。

おもしろいネーミングですよね。



イワナについて少し詳しくなったみなさん。

春のシーズン、渓流釣りに出かけてみてはいかがでしょうか?

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